残念な結果。

投稿日時 : 2022/08/11 18:15

「ベルーガ(シロイルカ):フランス中が息を呑んだ悲劇の救出の物語」
Le Figaro紙のウェブサイトより。

このブログでも取り上げていた、セーヌ川に迷い込んだシロイルカの話。

9日の夜にセーヌ川から引き上げられた。その後、専門家などによる診断では、致命的な病気や怪我は確認されなかったが、消化機能が働いておらず、食欲不振もそのせいだったという。しばらくすると、明らかに呼吸困難に陥っており、6名の専門獣医は、全員が、これ以上苦しめさせることはできず、回復の見込みもないことから、安楽死を選んだ。

今後は、解剖でより詳しい死因などを明らかにするという。

この死をうけて、SNSなどでは、関係者にたいして、よくやったという声もあれば、対応が遅かったとか、どれだけの人やお金がつかわれたのかとかいう声がある。

ただ、これは一匹のシロイルカだけの話ではなく、気候変動によって通常はもっと北にいるはずのこうした生物がなぜセーヌ川に迷い込んだのか、フランスの港の状態がどうなのか、海上で建設中の洋上風力発電もどのような影響があったのかなど、環境問題に一石を投じる事件となったようだ。