バカンスの前に。

投稿日時 : 2020/06/17 17:00

「コロナウイルス:2020年、幻のバカロレアの年」
Le Parisien紙のサイトより。

日本でも来年冬の大学入学共通テストについての話題が取り上げられ始めたが、秋入学で現在は年度末のフランスでは、本来ならば、本日がバカロレアの初日のはずだった。

バカロレアの中止は早い段階で決められ、その代わりに今年度は各学校での中間試験(control continu:コントロール・コンティニュ)と教師からの評価(授業態度や出席など)によって数値化される。ただし、Covid-19によって休校となった第三学期は考慮されず、二学期分だけが評価の対象だ。

各高校でまとめられた評価は、各学区毎に(現在は海外県も含め、フランス全土で30の学区がある)調整され、さらに国レベルで平等な評価になるように調整されることになっている。

生徒にとっては試験はなくなったが、採点側はこれからが採点作業だ。そして結果発表は7月7日。9月にはいまのところ、これまでどおり、2次試験も予定されている。

ちなみに、フランスの点数の付け方は、100点満点ではなく、20点満点。この点数だけを比較すると驚かれるが、そもそも採点の仕方、評価の仕方が違う。

日本がゼロからスタートで、積み上げていって最高が100点だが、フランスは最初から満点の20ポイントがあるとうい考え方で、ミスをするたびにマイナス1ポイントとか、0.5ポイントなどとなる。数学も、科学も穴埋め試験はなく、記述式という違いもある。最終的な評価は10ポイント以上が合格(及第)。