デモも通常に戻る。

投稿日時 : 2020/06/16 17:45

「医療従事者も街に戻る」
Le Monde紙の紙面より。6月16日付。

先週末、パリなどで行われた人種差別と警察による暴力に反対するデモは、Covid-19の感染が弱くなったようにみえているものの、フランスの各地で数千人規模で人が集まった。

そして本日、火曜日には、感染症対策で毎晩国民からエールを送られていた医療従事者、三月末にはマクロン大統領も現場視察をして支援策を約束した医療従事者たちが、これもフランスの各地でデモ活動を起こすという。

これは、マクロン大統領に約束を守ってもらう、具体策を提案し、実行してもらうように圧力をかけるものだ。医療従事者たちは、パリでは厚生省(Ministère de la santé)の近くだったり、大きな病院の前などで集まり、国民にも、コンフィヌモン(自宅隔離)の時のように20時に拍手をするように求めている。

日曜日のテレビ演説でマクロン大統領も、フランスの医療体制の改善を約束しており、医療従事者のほうも数週間前から「怒りの火曜日」や「怒りの木曜日」と銘打って、抗議活動を始めていた。

ローランギャロスもなく、バカロレアもなく、ツールドフランスも延期。6月末の市町村議員選挙の第2回投票が終われば、ほぼバカンスモードになるのは間違いないだろう。デモもバカンス中はなく、おそらくフランス人の多くは国内旅行で、なんとなく静かな夏になりそうだ。