サッカーとビールとレインボー

投稿日時 : 2022/11/29 17:30


  
「W杯ポルトガル対ウルグアイ:虹色の旗を持って男性がピッチに入った」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

日本では、ドイツ戦で日本が勝ってからやっとサッカーのワールドカップの話題が大きく取り上げられている。日本では、ほぼ、良くも悪くも、サッカー、というよりも日本チームの話題ばかりが目につくが、本戦が始まる前からも様々な話題を取り上げているフランスで、大会が始まってからも、スポーツ以外の話題もそれなりに大きく取り上げられている。

スポーツ以外で、このカタール大会で取り上げられているのは、LGBTQ+への支援を示す虹色の腕章や旗について。カタールでは同性愛は死刑になるほどの罪で、それに抗議する象徴が、レインボーカラーのものだ。選手たちのOneLoveの紋章はもとより、観戦者も、少しでも虹色の靴下や帽子などがあると、会場入り口でとるように促されるという。開催者のFIFAは禁止はしていないというが、現実には、入場の際にとるようにいわれるという。

そんななか、昨日のポルトガル対ウルグアイの試合の最中に、レインボーカラーの旗を持った観客がピッチに入った。これは一瞬で、もちろん、公式の中継では一瞬だったが、フランスをはじめ、欧州のメディアでは大きく取り上げられた。

レインボーカラーのものを身につけて大会に臨む試みは、観客も選手も数々行っている。そして観戦にくる欧州の政治家も。フランスのメディアではこれは定期的に報じられているが、日本ではほとんど報じられていない。

レインボーカラーのほか、もう一つ、ヨーロッパのメディアが取り上げているのが、ビール問題だ。カタールでは原則、アルコールも禁止で、カタールに行った欧米のサッカーファンの大問題は、ビールをどうするか。富裕層のためには認められてたり、一部ではかなり高額に販売されているというが、いつものサッカーのワールドカップとはやはり雰囲気は違うようだ。