年金改革、再起動

投稿日時 : 2022/11/30 17:30

「年金:改革の時が迫り、組合はむき出しに」
L’Opinion紙のウェブサイトより。

フランスのマクロン大統領はアメリカを訪問中だが、フランス国内では、コロナ禍以前から大きな課題だった年金改革の準備が進んでいる。

かつてマクロン大統領は、現在62歳の年金受給年齢を、段階的に引き上げるという方針を発表していたが、組合や世論などからの反応をみて、「条件的に」64歳からということになっていた。新年度に入ってからは、労働組合を含めた関係団体との「相談」を重ねていたが、その最終段階が始まったという。そして12月半ばには、ボルヌ首相がなんらかの方針を発表するとされている。

そこで、ラジオ局RTLの情報によると、やはり(?)、年金受給年齢は65歳になるという。これがいつから、どのような条件になるのかは、公式発表をまたないといけないが、65歳という数字だけでは、多くのフランス人は拒否反応を示すとされる。

この情報に、政府関係者は、「噂にすぎない」などと、すでに火消しに。

フランスではパンデミックの感染状況も第九波の始まりと言われており、寒波もこの週末から到来、社会運動もさらに厳しくなることが危惧される。