後出しじゃんけん

投稿日時 : 2022/05/20 17:30

「エマニュエル・マクロンの再選から25日、なぜ新内閣の組閣に時間がかかるのか?」
L’Obs誌のウェブサイトより。

ようやく。大統領の再選から26日の今日、フランス時間の午後に新内閣のメンバーが発表されるという。

大統領選挙への正式出馬表明も、ギリギリのタイミングまで先延ばしにしていたマクロン氏。新首相の任命も、前首相のカステックス氏が辞意を表明してようやく発表にいたったとされる。

そして、新首相が大統領と相談して決められる組閣も、かなりギリギリまで発表を遅らせて、本日、金曜日の午後に発表されるという。

すべては、議会選挙も踏まえての戦略であるとされる。議会選挙については、出だしからメランション氏がメディアに大きく取り上げられており、メランション氏のもとに集まった「ニュープ」あるいは「ニューペス」と呼び方が決まっていない左派系勢力の連合がここまでは話題となっていた。このNupesは具体的な政治提案を公表するなどして、選挙戦をすすめている。

また、大統領選挙の後、すこし「雲隠れ」状態だったルペン氏も議会選挙にむけて動き出し、与党に対して、左派連合に対して、批判的な発言を繰り返し、動き出している。

大統領側の与党勢力としては、新首相もそうだが、新内閣もなるべくギリギリまで発表しないことで、選挙までボロがでないように、新鮮さを保ちつつ、選挙にいどみたい、というのが大方のフランスのメディアの見方のようだ。

誰がどこの内閣に入るかで、この週末、そして来週は話題が尽きないだろう。