フランスの外食産業の危機は、働き手不足

投稿日時 : 2022/05/24 17:30

「“レストランの夜の営業は無理かも”今年の夏のバカンスはどうなる? ウェイター不足、監視員不足……。」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

フランスではあと一ヶ月を切った議会選挙の話題も大きく取り上げられているが、開催中のカンヌ映画祭の話題や、ローランギャロス国際テニス大会の話題のほか、夏の陽気の天気の話題、そしてシーズン末を迎えるサッカーリーグでの移籍の話題など、「いつものような」夏前の話題が取り上げられている。

もはやマスクの着用義務もなく、もちろん人数軽減も、ワクチンパスもなくなったフランスの生活は完全に「再開」したといってもよいくらいだが、コロナ禍で大打撃を受けた外食産業などでは、バカンスシーズンを前に危機感を募らせている。

飲食業やイベント業などでは、コロナ禍で、日本で言うパートのように働いていた人たちはもちろん、正社員のような雇用であった人たちも、コロナ禍で職を失ったり、他の職種に転職した。もちろん、完全に店を閉めてしまった店も多い。そこで、バカンス地である南仏や大西洋岸、そしてパリでも、飲食業やイベント業で、夏のサービスをするための従業員の確保に苦労しているという。

このまま感染症の状況も落ち着いたままで、さらに改善もすすめば、今年の夏のバカンスは、フランス国内はかなり以前のように、さらには、国外旅行が制限されているので、国内は場合によっては記録的な賑わいになるという予測もある。ところが、バカンス地でのレストランやカフェ、さらには宿泊施設やキャンピングやプールなどの監視員など、あらゆる職種で働き手不足が懸念されているという。