地下鉄の切符の次はレシート

投稿日時 : 2019/11/25 18:00

「浪費対策:30ユーロ以下の買い物のレシートは終了に?」
20 Minutes紙のサイトより。

あと10日あまりに迫った12月5日のゼネストの話題は今週も続いているが、今朝の話題の一つは環境問題のこのニュース。

本日から国会内部会で審議されるのが、Le Projet de loi antigaslillage et écnomie circulaire(反浪費・循環型経済関連法案)の一環で、レジのレシートやATMの利用明細などについて。

この法案によると、2020年から10ユーロ以下、2021年には20ユーロ以下、そして2022年には30ユーロ以下の買い物のレシートは原則発行してはいけないことになる。顧客が明確に要求した場合のみ発行する。すでに一部のスーパーチェーンや小売店などでは、すぐに捨てられる感熱紙のレシートではなく、メールで購入証明を送信している。この法案によって、国民の環境意識を高め、感熱紙の浪費を削減するという。

フランスでは、紙からデジタルへの移行では、新聞の電子版などは日本よりも普及しており(日本のような宅配のシステムがなかったり、様々なストライキで印刷や配送がされないことも度々あるというフランスの事情もある)、パリ市では地下鉄やバスのチケットが完全になくなる段階に入っている。

今回のレシートの量は微々たるものだとか、メールの送付の方が温室効果ガス排出量が多いという意見もあるが、この法案は、フランスの環境省、「Ministère de la Transition écologique et solidaire:環境連帯移行省」が提出したように、フランスは着実にエコロジー的移行を進めようとしている。