マクロン大統領登場。

投稿日時 : 2023/10/13 17:30

「ハマス・イスラエル戦争:マクロンは連帯を望む」
Libération紙のウェブサイトより。

昨晩放送されたマクロン大統領のテレビ演説。10月7日のハマスの攻撃以来、公的な発言はほとんどなかったマクロン大統領は、プライムタイムに約10分のテレビ演説を行った。

10分の間に、マクロン大統領は特にフランス国民に連帯、団結を訴えた。「イスラエルの歴史上、最も悲劇的なテロ攻撃」を受けたとし、イスラエルとパレスチナではなく、ハマスというテロ集団の残虐なテロ攻撃だとした。

在イスラエルのフランス国民の帰国も始まっているが、行方不明のフランス人もまだ17名、そのうち子どもも4人いる。

また、明言は避けたが、マクロン大統領は、このテロ攻撃をテロと明言しない極左系政党を牽制し、法務大臣も、「反ユダヤ主義は、政治的意見ではなく、違法行為」だと発言するなど、今回のテロ攻撃が、フランス国内の反ユダヤ主義などに影響を及ぼすことも警戒している。

イスラエルとハマス、そして中東全体が負のスパイラルに陥る危険があるように、フランス国内でも、親イスラエルと親パレスチナ(親アラブ、親イスラム、反ユダヤ主義)が負のスパイラルで過熱する可能性があり、フランス政府も戦々恐々としはじめている。

ただ、今回の大統領の発言も、特別な事を言ったわけでもなく、新しいことを発表したわけでもなく、非常事態に大統領として必要最低限の発言をしたというパフォーマンスに過ぎないという見方もある。