先手なのか後手なのか

投稿日時 : 2020/10/09 18:00

「イル・ドゥ・フランスでは、Covid-19の患者が集中治療室の40%を占める」
L’Obs誌のサイトより。

パリは最大限の非常事態になったが、感染者数はそうすぐには下がるものではなく、逆に、パリとその周辺地域一帯の、イル・ドゥ・フランスでは、ついに集中治療室の4割がコロナウイルス感染の重症患者で埋まっているという。

さらに、あと二週間ほどで半分がコロナウイルス感染症の患者となると予想されており、医療従事者などからは警鐘がならされている。パリなどの病院では、緊急ではない手術の数を減らすなどして、備えている。また、医療従事者については、すでにかなり疲弊しており、一部の病院などでは、濃厚接触者としてテストをうけて陽性とでても、症状がなければ、働かざるを得ない状況にあるという。

フランスでは今月末からの秋休みことToussain(トゥーサン)のヴァカンスが始まり、この秋のバカンスシーズンへの懸念があったが、フランス全土で感染が治まっていないために、逆にとくに移動の規制はないという。

政府もまだ公式には「第二波」を認めていないし、「ルコンフィヌモン(再度のロックダウン、自宅隔離)」ももちろんするつもりはないが、感染者数、重症患者数が増え続けるフランスの対策は、先手を打っているのか、後手に回っているかもわからない。