日本ではファイザー以外のワクチンもイギリス型以外の変異種も話題にされないが…

投稿日時 : 2021/04/19 17:30

「Covid-19ワクチン:ファイザーの3回目は”おそらく”必要」
Le Monde紙のサイトより。

日本では、訪米帰りの首相のお手柄としてファイザー社から「9月までに国内対象者全員分」が供給される約束をとりつけたという話題が、それだけで報道されているが、フランスでは同じファイザー社について、別の話題が取り上げられている。

そもそも、フランスでは、ファイザー社のワクチンが多いものの、他にも数種類のワクチンがすでに出回っており、国内生産も始まっている。そして先日も伝えたように、イギリス型変異種のあとに、ブラジル型変異種の脅威がフランスでは取り上げられている。

そして、フランスではあと数日で1回目のワクチンを打った人は国民の2割になる勢いで、毎日20万近くの人がワクチン接種をしているという現実がある。

こうした状況のフランスで取り上げられるファイザー社の話題は:
・ブラジル変異種の脅威も考慮すると、ファイザー社の現行ワクチンの効力は限定的という話もあり、二度の接種ではなく、三度の接種が必要とか、今後は、インフルエンザワクチンのように、毎年の接種が必要という話が出ている。
・一部のメディアや解説者などは、ファイザー社の広報戦略で、さらにワクチンを買わせようとしている、さらには自社株の価値を上げようとしているという指摘もでている。