夏はまだ始まったばかり。

投稿日時 : 2023/07/06 17:30

「都市の暴力:イル・ド・フランスの公共交通機関に被害額は2千万ユーロ近くと発表」
地方紙Midi Libreのウェブサイトより。

パリとパリ近郊(イル・ド・フランス)の公共交通機関が発表したところによると、現時点で、6月末から始まった一連の暴動騒ぎの被害額は2000万ユーロにのぼるという。

少なくともパリ交通局RATPのバスが25台、近郊のバス車両なども14台、そしてトラムウェイも全壊されたのが一両、大きく破壊されたものも一両、そして停留所の設備やレールなども多く破壊されているという。

ただし、これらの修理などは誰が払うのかという問題はまだ解決されていない。この週末や、13日と14日にかけても、交通ダイヤはかなり削減されるといい、近辺の店舗などへの影響も大きいという。

いったん沈静化したかのように見える状態だが、フランスのSNSでは、暴動に参加している子どもを見つけて、「こら、なにしてんのよ」と言わんばかりに、「おかん」がでてきて、子どもを引っ張り出している動画がバズっているように、問題になっている地域では母親たちが立ち上がって、声をあげていたりするという。

また、メディアのなかには、もちろん映像や音声の証言はないものの、沈静化の一因には、場所にもよるが、通常、そうした場所で麻薬の取引をしているディーラーたちが、商売があがったりだと、若者たちに騒ぎをやめるように求めているという情報もある。

月曜の夜現在、パリとパリ近郊の公共交通はいまだに1500近いバス路線と12のトラムウェイが運行しておらず、被害額もまだまだ大きくなる可能性もある。