フランスは環境保護で憲法改正

投稿日時 : 2020/12/15 18:00

「エマニュエル・マクロンは気候対策で国民投票を提案」
仏版ハフポストのサイトより。

日本の首相が世論に反応して突如 GoToキャンペーンの停止を発表したが、フランスでは一般市民からなる気候のためのコンベンションの150近い提言のなかでも、インパクトが大きなものを採用すると発表した。

それは、フランス憲法の第一条の第三項に、「フランス共和国は、生物多様性と環境の保護を保証し、気候変動の悪化を防ぐよう努力する」という項目を加えるという「憲法改正」で、これを国民投票にかけるという。

この発表のインパクトは強いようだ。

しかし、数日前には、環境のためには原子力発電も重要だというような発言をしたり、気候のための市民コンベンションからの提言もすべては取り入れるつもりはないと言ったりしている。この憲法改正案も、そもそも国民投票にかける前に、上院での議論で通らない可能性もあるという論評もある。

また、一部の論者からは、これは「はったり」または「おおきなかけ」であるとの見方があるが、この憲法改正が実現してもしなくても、マクロン大統領にはプラスで、やはり若い大統領は戦略家であるという。