フランスは明日から新年度。

投稿日時 : 2020/08/31 18:00

「学校:マスク、教室、給食、休み時間…。新年度前に知りたい10のこと」
地方紙Sud Ouest紙のサイトより。

フランスでは明日の火曜日から新年度が始まり、先生達は本日から学校に出勤だ。パリやパリ周辺の都市でもマスク着用が義務になり、職場でもマスク着用が義務、フランス全土でのマスク着用義務にも3/4のフランス人が賛成という世論調査が発表されながらも、感染者数は減る気配がない。

・火曜から登校するのは:すべての小学生、中学生と高校生。1240万人。教師は90万人弱。マスク着用義務や学校での感染症対策などに反対して子どもは行かせないという親もいるなか、教育大臣は、「学校は義務」だと強調。

・子どもは感染しにくいのか:これは日本でもフランスでも大きな問題だが、フランスの調査結果だと、6-11歳の子どもは人に感染させることは少ないという。

・親は学校に入れる?:フランスでは小学校ではとくに親などが子どもの送り迎えをするが、大人同士の感染を避けるために、一部の地域ではおじいちゃん・おばあちゃんは来ないようにとするところも。

・11歳以上の子どもはマスクの着用は義務。

・休憩時間もマスクの着用は義務。

・給食については明確なルールはないが、時間制にするなどの対応が求められる。

日本の学校では、明確に文部省からマスク着用の義務という通知がなくとも、「自主的に」マスク着用で、運動会などの大きなイベントもないが、運動会も始業式などももともとないフランスでは、マスク着用が義務で、それなりのソーシャルディスタンスと、学校の風景は日本もフランスもあまり変わらないようだ。

ただし、フランスで少し議論になっているのが、子どもにマスクを着用を義務とするなら、国がマスクを提供すべきだという議論だ。リモート環境を整備してパソコンなどを整備する前に、マスクを配れ、という。とりあえず、いまのところは、こうした声はそこまで大きくなってはいないが、明日から始まる新年度で、様々な動きがでてくると予想される。