予想通り?

投稿日時 : 2021/12/07 18:00

「ゼムールの集会:SOS Racismeは“驚愕の”暴力を糾弾」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

大統領選挙への出馬を表明した後、日曜日に行われたエリック・ゼムール氏のミーティング、月曜のフランスのメディアではかなり大きく取り上げられていた。

一番は、会場入りしたSOS Racismeなどのアソシエーションのメンバーが、ミーティングに参加していた支持者などから暴力を受けた場面。「Non au racisme(人種差別に反対)」と一文字ずつ書いていたTシャツを見せようとしたところ、ゼムール氏の支持者から殴られたり、椅子を投げつけられたり。もちろんSNSなどでも拡散されているが、テレビや新聞なども映像を多く使っている。

特にバズっているのが、SOS Racismeの女性が、ゼムール氏の支持者の男性から何度も殴られているところで、その後には頭から血を流している映像もある。

こうしたショッキングで、「画になる」画像が大きく取り上げられるものの、肝心のミーティングの中身はそれほど多くは取り上げられていない。(取り上げるほどの中身はない、という見解もあるが)

別の取り上げ方は、ゼムール氏の言説の分析をするもので、いかに極右派がよく使うレトリックであるかとか、どのように「あおっているか」などを分析している。また、ミーティングでは何度もジャーナリストもひとくくりにゼムール氏からは「政治権力の犬」のような表現で敵対視されており、こうした発言も目立ったと分析するメディア(ジャーナリスト)もいる。

こうした話題は大きく取り上げられるほど、かつてのアメリカの大統領選挙のトランプ陣営のように、逆にゼムール氏を支持する人には有利になるという面もあるという見解もある。

Covid-19対策も日ごとに新しい対応が必要とされるようなフランスだが、政治もこれから様々な動きがでてきそうだ。