クリスマスの料理の定番が変わる?

投稿日時 : 2021/12/08 17:30

「リヨン:エコロジストとの市長は、市の会食からフォアグラを閉め出す」
地方紙Sud Ouestのウェブサイトより。

Covid-19の第五波のまっただ中で、政府もなんとかクリスマスは去年よりはましに過ごしてほしいようで、矢継ぎ早に少しずつ制限を強くしてやり過ごそうとしているように見える。そしてなんとかいつも通りのお祭りムードの12月っぽくはなっているフランス。

そこでの定番の料理の一つがフォアグラだが、いまフランスのメディアで話題になっているのが、リヨン市では市の公式行事などではフォアグラはもう使わないということだ。

すでにグルノーブルやストラスブールのエコロジストの市長、そしてヴィルールバンヌの社会党市長は、フォアグラを市の会食などでは禁止しているが、食の都、リヨンでのこの決断は話題になっている。

実はリヨン市ではすでに2020年10月からフォアグラは発注していないという。フォアグラは、エコロジー系の政党だけではなく、環境問題や動物愛護の観点から、禁止を呼びかけられているものの一つで、リヨン市長は民間のレストランでも、フォアグラをメニューに載せないように要請もしているという。

もちろん、フランス料理の食文化の重要な一つでもあるフォアグラを守ろうという動きもあり、お祭りムードの12月、フォアグラがないクリスマスなど考えられない人たちもまだ多いのも事実だろう。

ところで、フランスの学校の給食でもフォアグラが出される学校もあるが、上記の市ではもちろん学校給食でもフォアグラは出なくなっている場合があるという。