パリの女性市長は来年の大統領選の準備

投稿日時 : 2021/09/02 17:30

「大統領選2022:マルティーヌ・オーブリは、“フランスの真のヴィジョン”を持っていると、アンヌ・イダルゴを支援」
仏Yahooニュースより。

日本ではパンデミック対策も自民党の総裁選ももたついているが、フランスでは来年の大統領選挙に向けた動きが活性化している。

新年度で、テレビ番組も新シーズンが始まり、討論・コメント系の番組も、バカンス明けのコメンテーターなどが勢いを取り戻している。政界も、再選を狙うとされる現大統領のほか、右派やエコロジー系政党、極右系では統一候補の絞り込みの動きが始まっている。そして社会党を中心とした左派系は、現パリ市長のアンヌ・イダルゴでまとまろうという動きになってきている。

パリ市長はまだ正式には大統領選への出馬を表明していないが、近々出版される著書に合わせて、その前後で発表するとされている。フランスではしばし、大統領選挙などの大きな選挙前に政治家が自分の政治信念などを語った著書を出すことがあるが、イダルゴ氏の場合は、政治プログラムというよりは、より個人的な人生を語るようなもので、これまであった「パリジェンヌ」というイメージを払拭する狙いがあるという見解もある。

公式発表の前に、世の中の反応を見るという戦略でもあるのか、本人の周辺からイダルゴ氏の出馬などに関する発言が増えている。その一つが、閣僚経験もあり、リールの市長を務めるマルティーヌ・オーブリ氏だ。イダルゴ氏は、かつて労働大臣だったオーブリ氏のもとで5年働いていたこともあり、社会党のもやは重鎮のオーブリ氏の支援は大きい。

さらに、同じく官僚経験者で重鎮の女性政治家、セグレーヌ・ロワイヤル氏も支援を表明している。

社会党系左派は、どうもこの女性候補者でまとまるようだ。