少し早いサタデーナイト

投稿日時 : 2021/06/14 17:50

「Covid-19:アンヴァリッドで若者たちの新たな大規模パーティー、3人が事情徴収」
地方紙La Dépêche du Midiのウェブサイトより。

日本ではオリンピックまで40日を切ったが、フランスでは、昨年末からマクロン大統領が国民の「安心・安全」の基準とした一日の新規感染者数が5000人を切った。

もちろん、フランスの全ての感染状況を示す数字は改善を続けている。感染者数、重症患者数、ワクチン接種数(もう1回とか、高齢者という区切りではなく、全国民がすべての必要数を打った数が指標になってきている)なども。原則として、あと2週間後の完全なる日常の再開にまっしぐらだ。ローランギャロスの準決勝や決勝も観客の歓声の中無事に終わった。

ところが、土曜の午後から夜にかけて、パリ左岸のアンヴァリッド前の緑地に若者がSNSなどで呼びかけて数千人規模で集まり、ゲリラパーティーを決行。警察が、解散するように呼びかけたが、一部では警察に発煙筒を投げるなどし、三名が事情徴収を受けたという。金曜日にも同様の集まりがあり、これも23時からの夜間外出制限の始まりまで続き、警察の呼びかけによって解散されたという。

まもなく年度末で、バカロレアの準備などでストレスがたまっている若者が多いという。あと二週間ほどでいちおう日常は再開し、夜間外出制限もなくなるが、夏になり、こうした若者たちによるゲリラ的な屋外パーティーは、パリはもちろん、南仏などの自治体でもリスクが大きいと危惧しているという。とくに、ディスコはたとえ営業再開したとしても、制限が厳しく、若者たちは、SNSを利用して屋外でゲリラパーティーを開くとされるからだ。

ちなみにかかっていた音楽はラップが多かったという。

フリージャーナリストのツイッターより:
twitter.com/ClementLanot/status/1403798506771468289