フランスでは三密のディスコもまもなく再開

投稿日時 : 2021/06/11 17:30

「デコンフィヌモン:ディスコ側は6月30日から再開できる見込み」
20 Minutes紙のサイトより。

6月30日の完全なる日常の再開にまっしぐらのフランス。感染状況の全ての数字は改善を続ける。感染者数、陽性者数、実効再生産数、病院の重症病床数、そしてワクチン接種数も。

日本ではすでに聞かなくなった「三密」かつ「夜の街」の代表で、フランスでももっともデリケートな施設が、ディスコ、ナイトクラブだ。密閉、密室、密集で、フランスでは実に15ヵ月も休業している業界だ。ある調査では今年の3月までに200弱の施設が廃業したという。

業界団体と政府との間では、営業再開の条件などの話し合いがつづけられ、メディアでは、7月2日(金)あるいは、6月30日(水)から営業が再開されるとし、その発表はマクロン大統領が6月21日にするとされている。

条件としては、入場の際に、実用が始まったパス・サニテール(保健パスポート)を提示し、陰性であること、二度のワクチンを打っていることを証明し、万が一のクラスター発生の場合にトラッキングができること。店舗の換気設備などが感染症対策に適応していること。もちろん収容人数も制限するなどの案があがっているという。

夏にディスコも再開すれば、フランスの今年の夏は、ほんとうに楽しげなものになりそうだ。

ただし。

全体としては、よい雰囲気ではあるが、自分がワクチン接種をしていても、全体のワクチン接種が進んでも、パンデミックに恐れを抱き、いまだに外出は自粛する人たちがいるのも事実だ。レストランやバーでも、急に人が集まってクラスターを発生させるのを恐れたり、そもそも働き手が集まらなかったり、ディスコでも急いで開いてクラスターを発生させたり、厳しい条件を満たす労力を考えて、まだ休業を続けるケースもある。