五輪まであと38日。日本はまだ高齢者、フランスはもう若者。

投稿日時 : 2021/06/15 17:30

「コロナウイルス:証明書、同意書…。12-17歳がワクチン接種を受けるための条件」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

フランスでは本日から12歳から17歳のワクチン接種が始まる。

これは、国民での集団免疫をえるためには、大人だけでは早く達成することができないため、若者もワクチン接種に協力してもらって、一刻も早く集団免疫をえようという方針とされる。

フランスでの高齢者の接種率はすでに頭打ちで、日本で言う「高齢者」の65歳以上でも、一度で受けた人は80%をこえ、7割近くの高齢者が二度の接種を終えている。これ以上は、病気や地理的な理由などで受けられない人や、受けないという信条があるひとなどという。

そこで本日から始まった若者への接種だが、大人ほど簡単ではない。若者への臨床試験もおわり、ヨーロッパで承認されたファイザー製ワクチンであることはともかく、未成年がワクチンを受けるには、まず、両親二人が承認するというサインをした書面を用意しなければならない。これは政府のサイトでダウンロード可能だが、ワクチン接種時にはどちらかも子どもに同行しなければならない。

さらに、最終的にワクチンを受けるか受けないかは、子ども自身の判断で、自分の信念、あるいは親に反抗するだけでも、いやといえば、打たれることはない。

それでも、病気などが理由で打つ必要がある場合や、親がいない場合で、子どもが希望する場合などは、例外も認められている。

子どもとしては、ワクチンを打ったという証明があれば、フェスにいったり、日常が取り戻せると、打ちたい人が多いように伝えられている。ただし、親としては、自分はよいとしても、子どもの場合は、副作用なども心配というケースも多く、さらに離婚家族が多いフランスで、親二人(同性の親の場合ももちろんある)ともが同意して、サインするというのも、いくぶんハードルが高いようだ。