2021年はワクチンの年

投稿日時 : 2020/11/30 18:00

「Covid-19:ワクチン接種は“2021年の最初から最後まで”」
Le Parisien紙のサイトより。

日本では(まだ)ほとんど話題にされていないながらも、フランス(など)では次第に大きく取り上げられているのが、Covid-19のワクチンに関するもの。

数週間前から、ファイザー社の試薬の話題から始まり、先週のマクロン大統領も、ワクチン接種は義務ではないと明言した。これは6割近くのフランス人がすぐにワクチンを打つことに不安、疑念をいだいていることも考慮したとされる。

メディアなどでは、ー70℃で保存しなければならないというワクチンが現実にどうやって移動されるのか、どのような過程で、誰が対象になるのかなど、さまざまな情報と憶測が語られている。

12月末あるいは1月から、まずは、高齢者と医療従事者が最優先で、次第に対象者を拡大させるとされ、多くの国民が限定的な接種場所にこぞってきてもこまるので、大規模なワクチンキャンペーンなどはしないとされる。

1月中には150万のフランス人が二度のワクチン接種を受けることができるという。

大半の国民がワクチンを打たないとワクチンの本当の効果がないが、現時点で半数以上の国民がワクチンを打ちたくないという状況で、ワクチン接種が1月に始まっても効果は減的的だとする懐疑的な意見もある。打ちたくないという人の割合は減ってはいるようだが、来年は一年中、感染の話題と同時に、このワクチンの話題が多くなりそうだ。そして政府の課題は、ワクチンの確保だけではなく、まずは、国民にワクチンを打つように説得することかもしれない。