地方紙が大統領のインタビュー記事を拒絶

投稿日時 : 2019/05/21 18:30

全国紙、Le Monde紙のサイトより。「“La Voix du Nord(北の声)”と“Le Télégramme”がマクロン大統領の共同インタビューを拒否」

今週末に迫ったヨーロッパ議員選挙の投票日。フランスでは生放送での討論番組を始め、選挙戦が活発になっている。

トップは、大統領の支持政党、LREM(La République en marche)と、マリーヌ・ルペン党首のRN(Rassemblement national)の一騎打ちで、どちらが台一政党になるか。その後ろに二軍政党もひしめき、第三党を目指す。比例代表制のこの選挙ではその後ろも重要で、得票率が5%に届かないと、議席が得られず、3%以下だと、補助金すら受け取れない。

RNの勢力の追い上げに危機感をつのらせているのがLREMで、マクロン大統領は、「全てのフランス人の大統領」なので、創設者ではあるが、すでに党首ではないが、それでもこの政党のために活動しているように見える(という批判が最近とくに増えてきている)。

そんななかで、月曜日、エリゼ宮には地方紙のジャーナリストが大統領のインタビューのために集められた。これを拒否したのが、「La Voix du Nord」と「Le Télégramme」の二紙。前者の編集長は、「選挙日の5日前に、選挙活動の公平性に混乱を生じさせ、大統領府はインタビューの校正も条件にしている」とツイートして、拒否の理由を説明した。

これに対し、大統領関係者は、校正(relecture)は、絶対(sine qua non)条件ではなく、可能であればという意味だといっているという。他の8紙はインタビューとその校正を受け入れたが、校正を回さなくてもインタビューは行われただろう、ともいっているという。

実は、2018年1月、「La Voix du Noard」の編集長は、他の新聞などがやっているように、インタビュー記事は取材した人に読み返させないと宣言、そしてマクロン大統領はこの新聞社からのインタビューを拒否したといういわくがあった。

一方、「Le Télégramme」紙は、拒否の理由を、マクロン大統領の地方紙とその地方に対する態度に抗議してだと、担当部局のツイッターで表明した。

というニュースが、全国紙や全国放送でニュースになっている。