パリ五輪、便乗値上げ?

投稿日時 : 2023/11/29 17:30

「パリ五輪2024:期間中、地下鉄の乗車券はほぼ倍、週間パスは70ユーロ。」
国営メディアFrance Infoのウェブサイトより。

月曜日に発表されたことによると、来年のパリ五輪の期間中、7月20日から9月8日の間、パリとパリ近郊の交通機関では、現在のNavigoの一日パスや一週間パスの販売・使用は停止し、特別にParis 2024パスを創設、その価格は、通常は一週間で30ユーロのところ、なんと、70ユーロだという。さらに、地下鉄の乗車券(パリ市内は地下鉄もバスも均一料金)は、一枚が現在の2.1ユーロから4ユーロだ。

もちろん、年間パスや月間パスを保持している人は関係ないが、この期間にパリにくる観光客などはこの特別料金を払うことになる。

実は、パリ五輪が決まる前には、エコな大会も目指し、公共交通機関を利用してもらうためにも、交通機関を無料にするという話もあったが、開催まで一年を切って、運賃を倍にするという発表となった。これは、期間中の人の移動を確保するために、通常の15%以上のダイヤを予定しており、そのためには2億ユーロを確保する必要があり、その財源にあてるという。さらに、フランス国民の税金を使って、外国人観光客の移動手段を払うことはないというような発言もあり、フランス人利用者の理解を訴えた。

さっそく、フランスのソーシャルメディアなどでは、様々なコメントがでている。この期間中は当然、フランスならではのストライキなどもあるはずだとか、もちろん、完全なぼったくりだとか、原則、外国人観光客などがターゲットだから問題ないとか、運賃を上げるまえに、駅構内の広告料金を上げろ、などなど。

ところで、パリ五輪では、すでに宿泊はもちろん、外食費もかなりの(便乗)値上げがあるとされており、パリ市民などは、この期間はパリを離れるひとも多いとされている。