一人の問題ではなく、社会の問題。

投稿日時 : 2023/09/20 17:30

新年度が始まったフランスで頻繁に取り上げられているのが、子どもたちの自殺や学校ハラスメント（日本で言う「いじめ」）の問題と、かならずしもそれと関連しているわけではないが、SNSの話題だ。

SNSについては、定期的に、子どもたちの使用の低年齢化や長時間化の問題、それによる学力低下やコミュニケーション不足の問題、麻薬や幼児ポルノなどの犯罪との関連などで取り上げられている。

学校ハラスメントについては、最近では例えば、自分たちの子どもが自殺した原因解明などを学校に求めた親が、逆に学校から訴えかねないという「脅迫めいた」書面を受け取り、それが公開されるなどの話題もある。

そして、2年前、15歳の少女が自殺したのは、SNSのアルゴリズムによる「自殺の教唆」があり、「自殺のやり方のプロパガンダや広告」があったからだと、「中国の」（とフランスのメディアではよく形容される）SNS、TikTokを訴えたというニュースが今週になって大きく取り上げられている。

これに関連して、すでにイギリスなどでは同様の訴訟が起きているとか、SNSなどのアルゴリズムの問題、そして学校ハラスメントの問題など、より大きな視点で取り上げられている。

ただ、今回、フランスでは初めてTikTokに対して訴訟が起こったという。