フランスの学校に「制服」の流れ?

投稿日時 : 2023/12/12 17:30

「制服。ポロシャツにパンタロン:アタル大臣による21世紀の学生服」
Libération紙のウェブサイトより。

フランスで昨年あたりから議論されていた学校の制服。マクロン大統領も、「ジーンズとスニーカー」の制服もありうると発言したこともあったが、昨日、国営メディアFrance Infoが取り上げたところによると、2024年の新学期(9月)から、さらに早いところでは来年の3月から、新しい制服(厳密には「制服Uniforme」という表現ではなく「Tenu unique:統一された着衣」と表現されている)が試験的に小中高の一部で始まる。

マクロン大統領が言及していた「ジーンズとスニーカー」でもなく、グレーのブレザーなどではなく、5種類のポロシャツと2枚のズボン、そして二枚のセーターが200ユーロ(約3万円)で支給されるという。これが基本キットだが、自治体によって数がちがったり、各家庭は支払うことはなく、国と自治体などが全て負担するという。

この「統一着衣」は、その一つの大義には、衣服による差別がないように、貧困家庭をサポートするというものがあるし、新学期の度に問題になる「宗教的な」着衣の問題もなくなるとされる。ただしこれは、国からの提案で、この後は各自治体、さらには各学校での判断になるといい、試験期間でもまだまだ様々な議論が出てくることが予想される。