冬が迫る。

投稿日時 : 2022/08/29 17:30

「エネルギー:一年で1000%の上昇。電気料金の卸値が記録更新」
地方紙La Dépêche du Midiのウェブサイトより。

日本でもドイツの光熱費の話題は少し報じられることがあるが、フランスでも、先週末発表された所によると、電気料金の卸値が一年で10倍になったという。

これはもちろん、ウクライナ情勢によるガスの供給のストップもあるが、フランスでは、日本と同じく、老朽化などで原子力発電が停止していることもおおきな要因だという。

いずれもこの先も改善する見込みはなく、本日、日本の経団連にあたるフランスの経済団体メデフ(MEDEF)と話し合うボルヌ首相は、企業にも努力を求め、エアコンや夜間の照明など、10%を目安に電気の使用を抑えるようにもとめ、1ヶ月後に状況を確認して、さらなる方針を決めるという。

政府としては、フランス国民には負担をさせずに、まずは企業などに努力を求めるという方針で、メディアでは、フランス政府はまずは左派によった環境政策からとりかかっているなどと評されている。気候変動も予測が不可能ではあるが、半年以上たっても出口も見えず、その様々な影響に対する対応もはっきり出来ないウクライナ情勢よりは、環境政策は大きいところでは方向は決まっており、国民からもわかりやすく指示を得やすいのかもしれない。