やはり大荒れのフランス農業見本市。

投稿日時 : 2024/02/26 17:30

「戦略。農業見本市:物事を単純化する極右政党RN」
Libération紙のウェブサイトより。

24日から始まった農業見本市。懸念されたとおり、農業従事者の怒りは収まらず、マクロン大統領の記者会見も参加する午前中の開会式も大幅に遅れるなどの混乱で始まった。

マクロン大統領は、それでも会場を訪れ、厳重な警備の中、ブーイングを浴びながらも、ワイシャツの袖をまくし上げ、農業従事者たちとのやりとりをした。しかも会場には13時間も滞在したという。

もちろん、大統領の周りの厳重な警戒の外では農業従事者の怒りの行動は続いており、本来はフランスの農業の見本市であり、お祭りであるはずで、フランスの農業の素晴らしさがわかるイベントなのに、農業従事者が農業の祭りを台無しにしているという見方も出来る。

また、フランスのメディアでは、元々そうであったが、「政治的」になってしまった農業祭りは意味がなく、農業のためにはならないという意見も。また、政治家のほうも、あまりにリスクが大きく、これもまた政治活動のためにはならないという。

それでもマクロン大統領のあとは、アタル首相も訪れたり、極右政党の党首、ジョルダン・バルデラ氏も農業見本市を訪問し、来るヨーロッパ議員選挙、そして次のフランス大統領選を見据えて、農業従事者たちの支持を得ようとする発言をしている。

肝心の、農業従事者たちの怒りだが、再三の政府からの提案にも関わらず、収まる気配はなく、来週末まで続く農業見本市のあともどうなるかわからない。