フランスの国営放送改革。

投稿日時 : 2024/05/23 17:30

「公共放送改革:緊張感が高まる国会審議の始まり」
Le Figaro紙のウェブサイトより。

フランスの国営放送は、テレビ局だけでも数え方によっては4チャンネル以上あり、ラジオ局も総合放送であるFrance InfoやFrance Interの他、文化に特化したラジオ局や、クラシック音楽に特化したラジオ局、さらに他のジャンルを専門にしたラジオ局もある。さらに、海外向け・国際放送を担当するテレビ局や、アーカイブに特化した機関もある。

これらすべてが国営で、もちろん、国営同士の連携はあるものの、原則として独立したメディアだ。

2023年に提出された法案が、これらを全て一つの大きなホールディングに取り込むというもので、マクロン大統領肝いりのプルジェクトではあるが、昨年から上院で審議されていたが、本日から国会での審議が始まる。

これに対して、主に、それぞれのメディアの独立性、そして他の民間会社などでもあるようにホールディングになるときの人員削減や労働環境や条件の劣化(の恐れ)などに抗議して、本日と明日、様々な公共放送で、ストライキがある。

法案では2026年1月から新しい「France Médias」というホールディングにまとまり、世界規模の配信サービスなどに対抗できるサービスを提供するという。