続報:フランスのトコジラミ(ナンキンムシ)問題

投稿日時 : 2023/09/29 17:30

「フランス国鉄の車両でトコジラミ:“清掃は最速で行う”」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

8月には、パリ市内の映画館で見つかったトコジラミ(ナンキンムシ)が話題になっていたが、ここ数日、フランスのメディアが大きく取り上げ始めているのが、フランス鉄道の座席で見つかったトコジラミについて。

特に、9月24日に、パリ・マルセイユ間の高速鉄道TGVの座席で発見されたトコジラミの画像を利用者が投稿したことから、トコジラミ問題が再び盛り上がった。フランス鉄道は、早速、この車両に乗車した利用者には払戻をしたという。

ただし、これをきっかけに、パリやマルセイユの地下鉄の運転手なども声をあげ、パリの地下鉄車両にもトコジラミが発生しており、それが原因で仕事を休む運転手もいるという。さらに、来年パリ五輪を控え、パリ市長も、政府に公共衛生の問題だと、対応を求めている。

専門家によると、コロナ禍開けで、夏の間に国民が多く移動して、衣服などについたトコジラミが拡散したこと、そしてコロナ禍の間、ベッドなどの清掃が完全ではなかったところでトコジラミが繁殖したことなどを理由に挙げている。