オリンピックでもストライキはありうる。

投稿日時 : 2024/04/11 17:30

「労働組合CGTはオリンピック期間も公職員のストライキを予告」
Nouvel Obs誌のウェブサイトより。

昨日、4月10日、フランスの大きな労働組合で、公務員については最大の組合であるCGTが発表したところによると、4月15日から9月15日の間で、公務員部門でストライキの予告通知をしたという。

すでに別の労働組合FOもオリンピック、パラリンピックを含む期間のストライキの予告通告をしていた。一方で、航空会社などでは、「オリンピック休戦」期間を設けて、ストライキはしないとしていた。

日本で言われるような「同調圧力」などないフランスだが、オリンピック期間は「オリンピック休戦」でストライキはないだろうという空気も少しはあったが、労働組合としては、逆に政府や管理側に圧力をかける絶好のタイミングで、予告通知をするとなったとみられる。

予告通知(préavis)というのは、事前に、管理側にストライキをする可能性を正式に書面で予告するもので、ストライキを実施する前にすでに圧力をかけて、要求を伝えるという意味もあり、実際にストライキをするかどうかは、今後の管理側などの対応にもより、組合側と管理側の駆け引きの一つのフェーズといえる。

パリ五輪まであと100日近く。それまでに様々なストライキやデモがあることもありうるが、逆になにもないという可能性も直前までわからないかもしれない。