想定通りの年金制度改革の反響。

投稿日時 : 2023/01/11 17:30

「年金制度改革:組合は1月19日に総動員を発表」
地方紙Ouest Franceのウェブサイトより。
写真は、コロナ前の2019年12月の年期制度改革に反対したデモの様子。

昨日、エリザペット・ボルヌ首相が年金制度改革のポイントを発表した。2030年までに段階的に、受給年齢を現在の62歳から64歳に引き上げることになる。

日本ほど少子化問題には困っていないフランスだが、年金問題は深刻で、今回の改革も、もちろん「社会的平等」を時代に合わせて調整するためで、受給年齢を上げることで財源を確保し、これまであった特殊職業などがなくなったり、最低額や、職業によるPénibilité(苦痛、つらさ)の再定義なども含まれる。

発表されるやいやな、想定通り、組合側は反発し、19日にデモを呼びかけた。しかも、12年ぶりに、フランスの大手労働組合の8つが共同してデモを行うと発表した。

もちろん、メディアでは発表内容の解説や、反対派などのコメントを紹介したり、実際に年金がどうなるか、連嶺別、職業別、状況別に細かく紹介している。