仏哲学者 vs ChatGPT
投稿日時 : 2023/06/16 17:30
水曜日に行われたバカロレアの哲学の試験だが、世界中で生成AI、ChatGPTが話題にされているなか、当然、この試験でも生成AI対人間の試みが行われた。
生成AI側は、数週間にわたって、試験に備えて準備されており、当日は、高校生たちと同じように、「幸福とは理性の問題か?」という設問にとりかかった。
人間の方は、現代のフランス哲学を代表して、ラファエル・エントヴェンで、1時間半で答えたが、ChatGPTは1分半で回答を提示し、それを人間が手書きで書き写した。その後、二つの回答は無記名で、通常の試験のように哲学の教師などによって採点された。
その結果は、哲学者が20/20で、ChatGPTが11/20という容赦がないものになった。
ちなみにフランスの採点方式は、日本のように0点から加点されて100点満点ではなく、減点方式。最初の持ち点が20点。そこから1ポイントや0.5ポイントなどが減点されていって、10ポイントあれば合格となる。なので、ChatGPTも合格といえば合格だが、採点者によると、最初の一文から違いは明らかだったという。
文章も、そつなく、アリストテレスやカント、フロイドやニーチェなどを引用していたり、こった文章をたまに作ってはいるものの、「自分の意見」はなく、論理の展開がなかったという。ChatGPTの回答をみた哲学者も、これは、可もなく不可もなくで面白み(人間味)がないような回答だと評価した。
仏哲学者 vs ChatGPT
投稿日時 : 2023/06/16 17:30
水曜日に行われたバカロレアの哲学の試験だが、世界中で生成AI、ChatGPTが話題にされているなか、当然、この試験でも生成AI対人間の試みが行われた。
生成AI側は、数週間にわたって、試験に備えて準備されており、当日は、高校生たちと同じように、「幸福とは理性の問題か?」という設問にとりかかった。
人間の方は、現代のフランス哲学を代表して、ラファエル・エントヴェンで、1時間半で答えたが、ChatGPTは1分半で回答を提示し、それを人間が手書きで書き写した。その後、二つの回答は無記名で、通常の試験のように哲学の教師などによって採点された。
その結果は、哲学者が20/20で、ChatGPTが11/20という容赦がないものになった。
ちなみにフランスの採点方式は、日本のように0点から加点されて100点満点ではなく、減点方式。最初の持ち点が20点。そこから1ポイントや0.5ポイントなどが減点されていって、10ポイントあれば合格となる。なので、ChatGPTも合格といえば合格だが、採点者によると、最初の一文から違いは明らかだったという。
文章も、そつなく、アリストテレスやカント、フロイドやニーチェなどを引用していたり、こった文章をたまに作ってはいるものの、「自分の意見」はなく、論理の展開がなかったという。ChatGPTの回答をみた哲学者も、これは、可もなく不可もなくで面白み(人間味)がないような回答だと評価した。