マルセイユとメキシコ

投稿日時 : 2023/08/21 17:30

「マーケティング、ナルコカルチャー、超暴力。マルセイユが“メキシコ化”?」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

夏のバカンス前に、マクロン大統領がわざわざ泊まりで現地視察をしたように、マルセイユは今年に入ってから熱い。

2023年になってからすでに30名ほどの死者と、100名近くの負傷者がでており、これらは全て麻薬密売グループ同士の抗争だという。
最近は、中南米の麻薬密売のように、ソーシャルメディアをつかったり、街中に大々的に宣伝をし、テレグラムのアカウントや料金を表示したり、「販売促進」のために、飲み物を用意したり、プレゼントがあったり、くじ引きをしたり。

問題となっているのは、麻薬取引の拡大に、若者が多く巻き込まれており、その数も急激に増えていることだ。対立する2つの大きなグループも、マーケティングを考えたようなネーミングや、ロゴ、マスコットキャラクターまで用意している。記事の写真にあるのは、麻薬販売の宣伝で、SNSのアカウントと料金が書かれている。もちろん、商品が何かと明示されているわけではない。

一部のメディアでは、配信サービスで見られるような麻薬関連のテレビドラマのようなことがマルセイユでも起こっているかのように取り扱っており、確かに、マルセイユの麻薬取引は、中南米の麻薬取引「文化」を参考にしており、現代のSNSを活用しているということで、今後、フランス政府の対応が注目される。