新食品法

投稿日時 : 2019/01/31 18:30

経済誌:lesechos.frのサイトより。「金曜日から食料品の値段が上昇、平均1.3%」

明日、2月1日(金)から、新食品法「Loi Alimentation」が施行される。

これはフランスの生産者を守るという目的で2018年10月に承認された法律だ。スーパーなどでの安売りによって、生産者の利益にしわ寄せがきているのを止めるために、大手スーパーなどに極端な値下げをさせないようにする。そのためにとりいれたのが、「SRP (seuil de revente à perte):不当廉売(ダンピング)境界線」という指標で、これを仕入れ価格の10%に設定。

スーパーは100ユーロで仕入れたものは、最低110ユーロで売らなくてはならないことになる。(そうすることで、生産者にもきちんと還元されるという考え方だ。)

30日のLe Parisienによるシミュレーションによると、一般的な買い物で、24商品が入ったカートが、これまでは79.78ユーロだったのが、84.81ユーロと、6.3%の上昇になるという。

上記のLes Echosは平均1.3%といっているが、5%というところも、6-7%という数字を出すところもある。

対象となるのは、工場で生産されて、スーパーに並ぶ商品で、例としては、コカコーラや、ヌテラ、カマンベール(Président)、パスティス(Richard)などがあげられている。商品によっては、販売価格が0.5-9.9%の値上げとなり、消費者、とくにエンゲル係数が高い世帯には厳しくなる。

スーパーにある25000品目の食料品のうちの1000品目が対象になるという。