暑すぎて、仕事にならないではなく、バカンスも楽しめない。

投稿日時 : 2023/07/28 17:30

「“気候温暖化によって、政府は夏のバカンスの日程を見直さなければならないかもしれない”」
L’Obs誌のウェブサイトより。

北半球の記録的な猛暑で、フランスで話題になっているのは、気温だけではなく、海水温の上昇、山火事、雷雨や雹など。

そして、シーズン真っ最中の夏のバカンスについて。コロナ禍もあり、これまでの「夏の南仏の海岸」という定番の夏のバカンスはもはや人気ではなくなり、山間部や大西洋岸、そして海外も、スペインやイタリアなどではなく、北欧の涼しいところが定番になってきているという。

この傾向は、もう数年前から始まっているといい、旅行会社などは、今のトレンドはもはや、大多数が行かないところ、動かない時期に動くというものだといい、この傾向は今後さらに強まるだろうという。

気候問題だけではなく、オーバーツーリズムの問題、エコロジーの問題、そしてコロナ禍を経ての仕事や生活に対する考え方の変化で、フランスでは、夏のバカンスは再定義されるべきだという感じになっている。

暑くて仕事にならないではなく、暑くて夏のバカンスを満喫できないという感じで、すでに個人で行き先やタイミングを調整する段階ではなく、学校の休みを変えた方がよいのではという意見もではじめている。

そしてこの問題はフランスだけではなく、ヨーロッパ全体で解決するような話になりそうな気配もある。