パン屋さんは、将来の年金より今月の電気代

投稿日時 : 2023/01/24 17:30

「エネルギー危機:“もう支払えないし、電気を止めると脅かされている”。パン屋さんたちの怒りと嘆き」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

昨日、パリではパン屋さんがデモ行進をした。これは電気代の高騰に対して、政府の対応が不充分だとしての集まりで、フランスをはじめヨーロッパで収まる気配のない電気料金の高騰に反応したものだ。

昨年末から、すでに声が上がっており、政府も、中小企業に対して支援策を打ち出したり、電力会社にも協力を求めていた。ただ、それでは全く現実に対応できていないという。例えば、39年パン屋をやっているパン屋さんは、それまでは月に2500ユーロ(約3万5千円)から14000ユーロ(約20万円)になったという。電気料金だけではなく、小麦などの原材料費も高騰しており、とても営業できないという。

レストラン経営者も状況は同じで、12月の電気料金がそれまでの25倍になったという例も。売上の4割近くが電気代でなくなり、とても続けられないという。

しかし、今回のデモは一部のパン屋さんが主導したもので、フランスのパン組合はこのデモには賛同しておらず、組合としては政府の対応に理解を示し、今後も政府とは良好に話し合いを続けるという立場だ。