デジタル格差

投稿日時 : 2019/07/19 18:30

20 Minutes紙のサイトより。
「通信:デジタル排除対策にORANGEはいかに立ち向かうのか」

日本でも、携帯電話の料金体系が高く、政府が見直しを要求しているが、フランスでも同じ状況で、ここまでスマホをはじめとした通信が拡がっているにもかかわらず、経済的な理由などでこの21世紀のインフラにアクセスできない人が問題になっている。

20Minutes紙が取り上げたのは、フランスの通信大手、ORANGE(オランジュ)が、提供を始めた新しいプランだ。これは2年の間、さまざまなアソシエーションとの共同作業で、もっとも恵まれていない環境の人びとの経済状況にあったプランで、インターネット・通信環境を提供するというもの。

フランスでは通信網のカバー率はまだ94%にとどまっているが、さらに問題なのは、経済的な理由でインターネット通信網にアクセスできない人が500万人いるとの試算もあるという。携帯電話自体は、高所得者の94%、低所得者でも91%なのだが(最低限の通話、ショートメール)、問題は、パソコン端末で、高所得者の94%が最低一台は持っているのに対し、低所得者ではこれが66%になる。

これがフランスでは大きく問題になるのは、現在、約8割の求人情報がインターネット上にあり、2022年までに全ての公共サービスがデジタル化されるからだ。

例えば、環境に恵まれない若者でも、スマホは一応持っていて使いこなしているが、パソコンは持っていなく、使ったこともない。なので、パソコンで履歴書を書いて、レイアウトをして、それをメールで添付して送る、という職探しは出来ないという。

そこで、ORANGEの新プランは、契約期間の縛りもなく、解約も自由で、全てのオプション付きで月額19.90ユーロのプラン。さらに、整備済み中古パソコンを175ユーロで提供するという。さらには、使い方が分からない人には無料のレッスンも開催するという。