フランスの運転免許事情。

投稿日時 : 2019/07/22 18:00

Huffpostフランス版より。「運転免許改革:施行された最初の三つの措置。政府は試験費用を30%削減する意向」

5月に首相が発表した運転免許改革の最初の三つが、本日から施行される。

この目的は、現在1800ユーロほどかかる運転免許取得費用を3割削減させ、しばし2ヵ月近く待たなくてはいけない試験までの期間を短くさせようというもの。

一つ目は、象徴的と理解されているが、17歳で免許を取得できるようになったこと。これまでも、17歳6ヵ月で免許を取得することができた(ただし、18歳までは一人で運転することは禁止などの条件がある)が、それが6ヵ月早まった。

二つ目は、シミュレータによる教習時間が、現行の5時間から10時間になったこと。これにはもちろん、テクノロジーの進化もあるが、これによって、大きく費用が削減され、実際の車を走らせないので、エコだという。政府の試算によると、30時間の実習のうち、10時間をシミュレータでやると135ユーロの経費節約になるという。現在約2/3の自動車学校がシミュレータをもっており、政府も設備投資をうながすための援助をするという。

三つ目は、日本ではもう数十年前のような話だが、オートマ車対応について。
現在、オートマ車の普及率が30%足らずのフランスだが、今後のオートマ車の普及拡大(5年後にはフランスでもほとんど全てがオートマ車という)、そしてオートマ車限定免許ということで時間・経費削減のために、オートマ車対応免許の方策をとった。これで従来20時間だった教習時間(マニュアル車)が、13時間(オートマ車)になる。だが、実際にはオートマ車はあまり普及していないので、7時間の追加教習(1時間約45ユーロ)を受ける必要がある。