ローラン・ギャロスのボールガール:フランスと日本では別の議論。

投稿日時 : 2023/06/08 17:30

「ローラン・ギャロスの“完璧なホスト・ホステスのガイド”が性差別と女性蔑視だと議員のやり玉に」
Elle誌のウェブサイトより。

日本では、アメリカの野球やバスケットボールも含め、外国のスポーツや国際試合でも、日本人選手の話題ばかりが大きく取り上げられている。フランスで開催中のテニスの国際試合、ローラン・ギャロスでも、日本人女性選手の話題が大きく取り上げられたのが、今年の日本でのローラン・ギャロスの扱いだったが、同じタイミングで、フランスでは全く別のローラン・ギャロスの話題が取り上げられていた。

これは数日前にまずはLe Parisien紙が取り上げた、ローラン・ギャロスのボールガールやボールボーイに配られている「公式ガイド」の中身で、女性に対しては、「足や脇の下は脱毛すること、化粧は控えめでありながらも天候の変化などで落ちないもの、タトゥーは見えないように、ピアスもつけない」などなど。男性も、「髭は完全に剃るか、きちんとそろえること」など。

そして、上着については、女性は第一ボタンは止めないとしているが、男性は全てのボタンを止めるという。

他のメディアも大きく取り上げ、労働組合の女性リーダーも含め、女性の政治家などは、時代遅れの性差別を非難する発言をしている。ただし、もちろん、ローラン・ギャロスという世界大会の「品位」は守るべきだという意見もある。

ちなみに、すでにそれなりの数がいたフランス人選手ももはや全て敗退してしまい、メディアもローラン・ギャロスについては他に取り上げる話題があまりない、というのはひねくれた見方だろうか。