逃げ切ったか。

投稿日時 : 2023/06/07 17:30

「年金制度問題:社会問題の始まりから改革反対の動員は最低に」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

昨日火曜日の全国デモだが、やはり予想通りというか、動員数は過去13回のデモで最低となった。労働組合発表では全国で90万、警察発表で28万だったという。

参加者の中にはまだ諦めないと語気が強い人もいたが、労働組合側も戦略の立て直しは必至で、政府との対立軸を年金問題から、労働条件や賃金に移そうという動きもでてきている。

そして政府、与党側は、もちろん、この流れを「一つの終わり」だとし、国民も、新年金制度法案が公布されたことで、納得したということだと理解するというような発言も。

これでマクロン大統領、与党側はなんとか年金問題を乗り切ったようなかたちになったように見える。そして夏のバカンスまで1ヶ月ちょっと、現在フランスでくすぶっている大きな問題は他にはなく、何事もなければこのままバカンスを迎え、9月の新年度までは大きな動きはないかもしれない。