自宅待機を短縮?

投稿日時 : 2020/09/08 18:00

「コロナウイルス:政府はなぜ14日の待機期間を短縮したいのか?」
仏版Huffpostより。
(写真は9月初旬、パリの医療検査施設でPCR検査の順番待ちをする人びと)

現在、フランスでは、日本と同じように、Covid-19の陽性反応が出た人で症状がない人およびその濃厚接触者は、自宅などで14日間の待機が求められている。

先月末から、フランスの保健省大臣が、この待機期間の短縮を検討していると発言し、専門家の意見も聞いた上で、近々にも期間を7日間とするかどうか政府内で決めて発表するという。

フランスの医療関係や感染症専門家の間でもこの問題に関しては、意見が分かれている。他人に感染させるのは最初の数日に集中しているという意見もあれば、感染経路不明な感染を増やすことになるという意見も。

そして政府がこの期間を短くしたいのにはもちろん、経済への影響も考えているとされる。そして、フランスならではの考え方は、14日にして守らない人が多いよりも、短くして守る人が多い方がよい、という考え方だ。

先週の日曜日も地方の教会に観光で訪れた70代のフランス人男性が、入り口でアルコールジェルをつけることを拒否して、暴言を吐きながら爪ヤスリを取り出して担当していたボランティアに襲いかかり、他の人たちにとめられたという騒ぎがあったり、数週間前には、着用が義務になっているフランスの新幹線、TVGの乗客が、マスクの着用を拒否したために、臨時停車し、この乗客は強制下車されたというニュースがあった。

政府などが罰金制度などでマスクの着用や移動制限、営業制限などをしなくても、「お願い」と雰囲気だけでなんとなく統制がとれている日本とは大違いだ。