(ポスト)コロナ時代の働き方

投稿日時 : 2021/03/24 17:30

「テレワーク:ナントのコワーキングスペースに人が殺到」
地方ラジオ局France bleuのサイトより。

パリ地域の重症患者数が増え続けるフランス。先週末から3度目のコンフィヌモン(自宅隔離、ロックダウン)がはじまった16県に加えて、他の県も加わるという話も出ている。

ワクチンの集団接種会場についても、数日以内に新たに30以上が稼動を始め、各施設では1日に2000のワクチン接種、そして夏までに国民の大半、集団免疫がえられるといわれる国民の8割のワクチン接種は夏までにという目標を突き進むようだ。今朝もワクチン接種などの話題が多く、目に付く。今週末からは持病がない人も70才以上はワクチン接種の対象となる。4月には教育関係者にも優先接種がはじまり、5月からは50才以上にもワクチン接種が始まるというスケジュールが示されている。

そんななか、今回、3度目のコンフィヌモンで政府が推奨しており、一つの大きな対策であるのが、テレワークの強い推奨だ。政府は、「週5日のうち、4日はテレワーク」という基準を示した。

日本でもネットでは少し話題にされているが、ZOOM会議疲れもあり、赤ちゃんの泣き声やハウリングなどの音声効果で、ZOOM会議から逃げ出すことができるアプリ、「Zoom Escaper」が話題になっている。また、テレワークは精神的に健康に良くないという話題もある。さらに、そもそも、一般的に家庭と仕事を分け、バカンスと仕事をはっきりと分けるフランス人にとっては、自宅で働くということはそんなに長期的に受け入れられることではないようだ。

そこで、人気になってきているのが、コワーキングスペース。英語のcoworkingも、そのままフランス語で取り入れられるくらいの流行になりつつある。プライベートな家庭の空間でテレワークするよりも、コワーキングスペースでテレワークするのが、今の「ウィズコロナ」の働き方でもあり、これからの「アフター(ポスト)・コロナ」の働き方にもなりそうだという。この現象はパリだけではなく、地方都市などでも見られているという。