COVID-19と外出禁止と笑い

投稿日時 : 2020/03/25 18:00

民放テレビ局C8のエンタメ番組「Ce soir chez Baba」より。
人気司会者シリル・アヌナ(Cyril Hanouna)。

COVID-19の影響による国民皆ヒキコモリ状態で、テレビ番組でも観客がいないのはもちろん、報道番組での解説者や、エンタメ系の番組でもゲストはスカイプで引きこもっている自宅からの参加だったりしている。

ここ数年、フランスで人気の司会者シリル・ハヌナの番組は、フランスで主流の、日本で言うとエンタメ番組だが、日本にはない種類の番組で、最新の話題(政治、経済、社会、文化、ゴシップなど)をゲスト(コメディアンや俳優、文化人など)がコメントしたり、ニュースの風刺などをする番組だ。純粋な情報番組でも、日本にあるような「ワイドショー」とも違うが、フランスの一般市民の間で何が話題になっているか、そしてそれに対してどう思っているかがよくわかるような番組だ。この手の番組は他にも多くあり、ラジオでも多い。

シリル・アヌナの番組もシリル自身が自宅からの放送となったが、その番組で下記のような、日本で言うと「一人コント」があった。



AIに質問:「Hey Google, いつ家から出られる?」
 Hé Google, on pourra sortir quand ?

AIの解答:「17日後。ただし、センズリ野郎たちがトイレットペーパーの棚に殺到して殴り合うのをやめたらね。そうじゃなければ、無期限だな、ブラザー。いい子にしてな。俺に話すときは1メートル離れろよ。そうじゃなければ、YouPornのお前の履歴をお前の全部の連絡先に送りつけるぞ。」
Dans 17 jours, si les  branleurs arrêtent de vider les rayons de PQ et se mettre sur la geule. Sinon, t’es parti pour perpét’, Frère.
Sois gentil, recule d’un mètre quand tu t’adresse à moi, 
sinon je balance ton historique Youporn à tous tes contacts !


もちろん、これは風刺だが、フランスの現実はこんなもので、こうして「笑い」にして、ある意味、客観視するのもフランス人だ。