パリの市バス 再起動!

投稿日時 : 2019/04/15 19:00

Le Monde紙のサイトより。「RATP(パリ交通公団)が、パリ市民をバスに戻すために“ビッグバン”を始動させる」

パリ市では、今週の金曜日、19日の夜から、パリ市のバス路線を大規模に入れ替える。

パリのバス路線は、戦後、70年以上も変わっていなかった。車両はもちろんかわっているが、路線自体は全く同じで、古い白黒映画でも96番のバスとかが同じルートで走っていたりする。

ほぼ、総入れ替えといってもいいくらいのこの変更では、実に2/3の路線が変更される。42の路線がルート変更、新たに5つの路線が生まれ、4つの路線が廃止。合計で4000近くのバス停が変更になる。

70年の間、パリ市内でもいろいろな地区ができた。19区、20区の住宅地、中心部の繁華街など。また自家用車、自転車などの交通手段の多様化、ベリブなどの登場、環境問題への取り組みなど。現代の状況にバス網を適応させる必要があったという。

すでに周知活動は盛んで、特設サイトはもちろん、当日には、利用者の混乱をさけるため、1万人の職員と、1500名の特任「アンバサダー」が動員されるという。(https://outilanticipation.nouveaureseaubusparisien.fr/

2016年に発表されたこの計画は当初、2018年の秋に実行される予定だったが、半年遅れで実現となった。ひどいときには時速8kmともいわれ、パリ市民には評判がよくなかったバス路線を快適にするという目的だ。

東京や京都などの大都市では、経営難のバスダイヤ変更や運転手不足などで、あやぶまれるバス路線だが、パリ市では逆に「攻め」の変更、しかも、この機会に700名の運転手を採用したという。

しかし20日は土曜日、ジレ・ジョーヌのデモもある予定なので、どうなるか。