青い月曜日

投稿日時 : 2020/01/15 18:00

「世論調査:41%のフランス人は“ブルー・マンデー”を恐れている」
地方紙 La Dépêche du Midiのサイトより。

来週、1月20日(月曜日)は、“ブルー・マンデー”と呼ばれ、1月の第三月曜日で一年で最も憂鬱な(déprimant)な日とされているという。日本でもすでに「ブルーマンデー(症候群)」というものがあるが、少し違う。

毎年、この時期はクリスマスから年末にかけてのフェット(パーティー)期間が終わり、天候も曇りが多く、寒く、日照時間が短くと、もともと「冬の憂鬱(déprime hivernale)」という言葉があるくらい鬱屈とした時期だ。さらに今年は、先月から続いている年金制度改革反対のストライキなどで、さらに気分は晴れない。

この世論調査は、派遣会社Qapaが行ったものだが、2018年は31%だったが、今年は41%のフランス人がこの「ブルー・マンデー」に影響されていると答えている。

ソースは確かではないが、フランス人は、ヨーロッパ(あるいは世界?)で一番、抗うつ剤(あるいは睡眠導入剤)を飲んでいるとか、心理カウンセリングを受けているという話があるほど、フランス人は「déprime(憂鬱)」になりやすい。

ただ、この記事は、「青い月曜日」というのは、そもそも、2005年にイギリスの心理学者が発表した研究を引用した旅行代理店のマーケティング戦略(そうならないように旅行に行きましょうと、一年で最も旅行客が少ない時期でのプロモーション)だったと喚起。それでも2018年にはこの「ブルー・マンデー」を知っているフランス人は23%だったが、今年は68%が知っていると答えた。

日本では、先週の仕事始めの際に、大企業の代表などは、東京オリンピックをひかえ、景気に対してわりとポジティブな見通しをしていたが、ストライキのなか年末年始を迎えたフランスの国民にとって今年の展望はあまり良くなく、39%の回答者が去年より「より悪化する」と答えた。