検査体制を強化するフランス

投稿日時 : 2021/03/17 18:00

「Covid-19:フランスは自己検査キットを認可」
Le Monde紙のサイトより。

本日、マクロン大統領自ら、あるいは政府から、新たな感染症対策が発表されるとされている。昨日もカステックス首相は、「パリ地域にも(新しい、別の)対応策をとる時期がきた」と明言はしないものの、対応策の発表を示唆する発言をした。

フランスの重症患者数は減らず、パリなどでは、日本の首都圏とはレベルが違うが、医療システムの状況は厳しく、ここまではパリだけが他の地域に比べて「ひいき」にされているようだったが、そうもいっておられない状況だ。

マクロン大統領も、年末年始から、フランス全土のコンフィヌモン(自宅隔離。ロックダウン)は避けるという、メディアによっては「政治的な賭け」をしたと言われているが、このタイミングでの決断はどのようなものになるのか、注目されている。

フランスは日本のような花見の季節はないが、春は春で、夏時間が始まり、復活祭のバカンスが始まると気分は春、冬が完全に終わり、外に出たくなる季節だ。

そうした中、16日、フランスの最高保険機関(Haut Autorité de santé)が、Covid-19の抗体検査キットを承認した。この鼻から自宅で検査できるキットは、薬局やスーパー(検討中)などで購入することができ、費用は100%が社会保険で戻ってくるという。対象は15歳以上の症状がない人だという。ただし、薬局などで自主的に購入したものは還付の対象にはならないとされる。