「いじめ」と「人種差別」

投稿日時 : 2020/02/07 18:00

France Infoのyoutubeチャンネルより。
「パリでは、アジア系レストランがウィルスへの驚異で悪影響を受けている」
(15-50%、というのは、コロナウィルスの発生からのパリ13区のアジア系レストランの売上の減少幅。)


コロナウィルスの影響で、日本でもフランスでも中国人(アジア人)に対する偏見がニュースになっている。

日本では中国系の小学生が学校にいけなくなる「いじめ」にあっていると紹介するニュース番組があったが、フランスではコロナウィルスの発生からすぐに、アジア人に対する「人種差別」として、街中や公共交通機関でのアジア人に対する差別発言が問題になっている。

今週に入ってからは、日本では、マスクが売り切れ、高値で転売されているとか、中国で作られている部品や製品の供給が滞っているなどの経済ニュースが多くなってきたが、フランスでの経済的影響のニュースは、まずは、パリの中華街、Bellevilleのレストラン(中華だけではなく、ベトナム料理や台湾料理も)の顧客が減っているという話題で、これは経済的な問題でもあり、差別問題でもあり、情報が正しく理解されていないという、情報リテラシーの問題としても取り上げられている。

中華街から人が減っているというのは、一つの事実にすぎず、背後には、コロナウィルスの恐怖が間違って理解されていることと、潜在的なアジア人に対する差別意識とが絡んでおり、この話題を取り上げるフランスのメディアは、正しい理解(アジア系の食料、またはフランス在住のアジア系の人びととの接触とコロナウィルスは関係ない)を呼びかけ、この人種差別に警鐘をならしている。