チョコの日ではなく愛の日

投稿日時 : 2022/02/14 17:30

「ブルターニュ:彼女の賭けは、100%フランス産で季節の花」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

フランスでもヴァレンタインデーはある。が、チョコレートやお菓子商品ばかりが目につく日本とは違って、「愛の日」という扱いだ。

「愛の日」なので、特に何かの商品が取り上げられることはないが、強いて言えば、花となる。あるいは恋人同士や家族で食事をするくらいだろうか。

そこで、20Minutes紙が取り上げたのが、ブルターニュ地方の花屋さんの取り組みだ。

世界的なエコロジー意識もあり、フランスでも9割が外国産に頼っている生花業界の状況は厳しい。そこで、ブルターニュ地方のこの花屋さんは、100%をフランス産とし、しかも季節ものに限定した花を提供しているという。

例えば、アジサイはブルターニュ地方にある花だが、ブルターニュ地方の花屋で実際に扱われているアジサイはエクアドルから来ていたりすると言う。花というものは本来自然のものであるのに、保存や運送に二酸化炭素を排出し、栽培でも大量の水を使ったり、薬品も使っているという、いわば矛盾したものになっているという。

ちなみにフランスからみたら、日本の2月14日は単なるチョコレートの日だが、フランスの「愛の日、バレンタインデー」も、「愛を語るのは毎日だから、特別の日はいらない」という意見もある。そして、世界一チョコレートを食べるフランス人にとっては、「チョコレートも毎日でも食べるものだから、チョコレートの日はいらない」というだろう。