ルイ・ヴィトンでもストライキ

投稿日時 : 2022/02/15 17:30

「ルイ・ヴィトンのアトリエでストライキ:“素晴らしい職業、みすぼらしい給料”」

そもそも労働者がストライキという手段で声を上げることがない日本からは信じられないが、先週、フランスのルイ・ヴィトンのアトリエで、労働組合の呼びかけでストライキが行われた。

これは、1月末にLVHMグループの2021年の売り上げが44%伸びたとの発表のあと、労働条件と労働環境の改善を求めて労働者が声をあげたものだという。すでに昨年の秋から労働組合との話し合いを続けているが、経営側からの一方的な提案は受け入れないと、ストライキの実行になった。

熟年の女性は20年以上働いていても、手取りの給料は2200ユーロ(30万円弱)だという。経営側は月に150ユーロ(約2万円)の賃金アップと週の労働時間を35時間から33時間を提案しているが、組合側は、労働時間が短くなっても、夜間勤務は減ることはなく、残業の支払いも考慮されていないとしている。

会社側の発表では、ストライキは従業員の5.3%だったという。

フランスではコロナ感染のピークから脱し始め、普通の生活が戻りつつあるが、ストライキもいつも通りになるなど、社会運動も普通に再開し始めているようにみえる。