フランスはワクチン接種もすでにデジタル化

投稿日時 : 2021/04/08 17:30

「”Covidliste”と”Vite ma dose”(私の分を早く!)でワクチン接種がスムーズに」
経済紙Les Echosのサイトより。

日本の首相からは国民に何の明確なメッセージも聞こえないが、フランスの大統領は先月末のテレビ演説でも「ワクチン接種、ワクチン接種、ワクチン接種」と語った。

その言葉通り、明らかにフランスのワクチン接種は加速し、メディアでも多く取り上げられている。

政府やメディアでは当然のことだが、民間のITエンジニアなども無償で、ワクチン接種のためのインターネットサービスを開発し、4月からフランス国民のための使えるツールとなっている。

国民のワクチン接種の申込は、原則、自治体からの通知のみで、しかも最初は紙での通知という日本からでは想像もできないだろうか。

一つはすでに当ブログでも紹介した感染状況などのまとめサイト、covidtracker.frの開発者が新たに提供を始めたサービスで、Vite Ma Dose(私の分を早く!)というものだ。これはすでにいくつも存在しているワクチン接種予約サイトにまとめてアクセスして、希望者の近くで、早くに予約が出来る場所と時間を見つけるというものだ。旅行予約サイトで、いくつものプラットフォームを一度に検索・予約できるシステムと同じようなものだ。

もう一つは、先日も紹介したアストラゼネカのワクチンを拒否する人や、予約に来られなかった人がいた場合、あまったワクチンを打てるようにリストに登録するというもの。3月30日に開設されたこのCovidlisteというサイトにはすでに40万人以上が登録しており、さらにその数は増えているという。これはデータ専門家でもある医師が開発し、こちらも無料で公開している。